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10X-35 World 2009

Day-3

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X35全日本選手権最終日
スキッパーズミーティングでは6kt以上でしっかりした風が安定するのを待ちレースをする旨の通達があり、また、最終日は午後2時以降のスタートはない事の確認があった。
出航後の1〜2時間は北風が残るものの、安定せず、昼頃収束、全くの無風状態が続く、このまま後2時間風がなければケットフィークの優勝が決まる、しかし、ケットフィークからはそんな期待を微塵も感じさせない強いオーラーが発せられ、最終レースでも最高のポテンシャルを見せようとする気迫が伝わってくる。
時間は過ぎ、12時半頃から南のシーブリーズが入りだす、風向240〜220、それでも6ktまでは安定して吹いてこない、約1時間のレ−スが目標なので、1時以降のスタートとなれば、フィニッシュ後に第2レースはなく、フィニッシュと同時に結果が決まるという、正に一発勝負の展開だ。
17点の単独首位に居るケットフィークと18点で同点2位のエスメラルダ、エスプリ、シュビシュバは何としても、逆転優勝を狙い、ウォーミングアップに余念がない、エスメラルダに至ってはヘルムスが、オーナーからクルーに交代、本気で勝ちにきている。
エスプリにもプラトー24ワールドのブロスメンバーに加えベテランのT氏がタクティシャンとして参加、レベルが高い。
シュビシュバも関西の意地をかけ、虎視眈々と準備を整える。
レース海面は静かに殺気立つ。 
シーブリーズが安定してきたギリギリのタイミングで、午後1時半、最終レースの予告信号が発せられる。
ラインは下有利、全艇2分前位までポートで流し、1分前にスタボーへエントリー、高すぎたワイレアはX-UNITYの上へ追い出されリコール、エスプリも痛恨のリコール、しかし戻る気配がない。
レースは下ピンから飛び出し、グングン左へ延ばすケットフィークを先頭に、エスメラルダ、X-Unity、シュビシュバ、エスプリが続き、リコール解消に戻ったワイレアは右海面へ。
上マーク付近ではギリギリのミートを数回こなし、ラウンディング、ケットフィークは盤石の走りで1位回航、少し離れ追うエスメラルダ、続くX-Untiy, エスプリ、シュビシュバ、ワイレア。
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Photo by 舵社
ワンデザインらしく、必ず相手に被せ、すこしでも距離を縮めるジャイブ合戦が行われる。
面白い、これぞワンデザイン。タイミングのずれや、ジャイブ後のスピードビルドが遅れるとたちまち離されて行く、そしてまた下マークで団子となり、ルームの取り合い、エスプリにパスされ4位
回航、2上までは走りも良く、後続の2艇は離してゆく、最終レグでは2位以下を大きく離したケットフィークが堂々のウィニングラン、我々も後続とマークの間を死守し、最終日4位、総合を6位から5位へと上げる事が出来た。
ケットフィークチームの総合力はやはり群を抜いていた、昨年よりも確実に成長していると言えるチームはこのチームだけだろう。優勝して当然、と思われる程、着実に、そしてまじめに練習を重ねて来た事が報われたのではないでしょうか。
ワンデザインレースだからこそ、素直な気持ちで、相手の実力を認める事が出来る、やはりX−35は素晴らしいワンデザインクラスだと改めて確信出来た。
ケットフィーク、優勝おめでとうございます!
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(成績)
http://www.x-35.jp/news/danishcup09.html
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Day-2

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レース2日目も快晴
最大5レースを予定。
この時期としては珍しく、西風が安定している。
チャーター艇の苦しさなのだが、実は今回、X-Unityにはライトミディアムがない、
搭載しているのは2008年製のノースミディアムヘビーと、3日前に完成したリドガ−ド製の
ミディアムヘビ−2009FLEXバージョンの2枚、なぜこの様なセットかというと、チャーター艇に付いていたノースのライトミディアムは、2006年製でぼろぼろ、ケブラーのパネル製のため、縮んでおり、ラフの長さがロアーリミットの14m50cm(のはず)を下回ってしまい、計測に通らない状態と思われたのだ。
仮にリミット内だとしても、総てにおいて縮んでいるのでは、セイルエリアからしても勝負にならないと判断し、2008年製のミディアムヘビーを軽風から使う方向で決定した。
急遽、長さの合う軟らかいバテンを用意したが、驚いたのは、ノースのバテンセットがライトミディアムとミディアムヘビーで同じ固さを使っていた事だ、自分のデザインしたセイルには、同じ長さでも2段階ほど軟らかいバテンを使っていただけに、このチョイスが理解できなかった。
(可能性として、バテンのセットを無くし、後で購入した際、種類の指示を間違えたかも。。)
とにかく、軟らかいバテンで深めにセッティングし、何とかパワーを持たせる様に走らせたが、
やはり焼け石に水、1上までに置いて行かれる展開が続き、6位を連発してしまう。
チームのメンバーには申し訳なかった。
最終レースは2008に見切りをつけ、一度も使っていない、リドガ−ド2009を試してみた。
ミディアムヘビーの使用レンジを上方修正したモデルなので、ターゲットはTWS12〜14kt以降と考えていた、当然7〜9ktの第4レースではパワーが足りないが、それでも走り負けは少なくなり、
また、コース選択もあたり、エスメラルダとワイレアを抑え、4位を獲得、ミディアムヘビーでも
しっかりとしたトリムをすれば、下限域を広げられる事が分かり、大きな収穫だった。
今回のX−Unityは自分自身でのセイル開発の今後の糧になる様、色々試す絶好の機会でもある。
とはいえ、総合6位
明日は1ポイント差で前を行くワイレアをどう逆転するか、この1点が楽しみだ。
X−35、本当に楽しいレガッタだと思う。
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Day-1

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初日は北〜北東の風4〜8kt、風向は20〜30度で右に振れては戻るを繰り返し、2レースを消化、左右の海面で全く風が変わってしまうため、先行していてもラルに捕まればどうする事も出来ないスポットにはまってしまう、サバイバルレースだった。
優勝候補筆頭のケットフィークはオーナーヘルムスの木村大介氏、チームを強力にまとめあげ、レーシング集団に育て上げた、荒川海彦プロは今回タクティシャンとして参加、そしてトリマーにはチームブロスより大学の偉大な先輩でもある山田寛氏、以下オリジナルメンバーとしてメイントリム永山、テーラー大坪、ピット市原、フローター清水、マストハンド浅原、そしてバウには世界の三島というメンバー、関東のレーサーならば、このメンバーの手強さは良く判って頂けるだろう。
6月のワールド遠征メンバーと入れ替わったのは、永山氏、とはいえ、優勝した5月のミドルボート選手権ではメイントリムとして活躍、また、ヘルムスマンとしても優勝経験のある大ベテラン!?
私は今回チームサポートから外れ、葉山開催の大会を盛り上げようと画策し、135Eのご協力のもと、X−UNITYというチャーターチームを結成して出場している。このチームは関東に在籍しているクルーザーレーサーで、X-35に興味のある方へ乗って頂き、ワンデザイン艇の面白さを味わって頂こうという趣旨で結成した。 メンバーは多様な艇種、サイズから日替わりで、2〜5名程度のチーム毎に入れ替わりで乗艇の予定。 したがって、殆どのクルーはXー35未経験者での出場、大会のレベルを落さないか心配もしたが、初日は幸運に恵まれ、総合3位で終了。
ウ〜ん、ケットフィークを抜いてしまった、、、これはまずい。
ケットフィーク頑張れ。
初日はスポンサーのデンマーク大使に来場頂き、盛大なパーティー、初日の映像をスクリーンで見ながら、残り2日の健闘を誓った。
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司会は何とKi村太郎さん! ありがとうございました!
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西村氏とチームX-Unity
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まぐれまぐれの2レース目トップを祈念してプチ宴会
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明日は北から西予報、とにかく安定して欲しい。
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X−35全日本選手権の勝利

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はい、勝ちました、全員の熱意が勝ちました。最高です。
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今朝、実行委員が集合、関西から朝着いた135Eの皆さんも、壊滅状態のハーバーをみて唖然。こりゃ無理だな、の空気。。葉山新港では何隻もディスマスト、保安庁の船はバウだけのこして水没、そのほかにもモーターボート多数沈没、そして県営駐車場は空爆でも受けた様にコンクリートがめくり上がり、異常な光景が広がっています。
シーボニアも同じく相当ダメージを受けその他にも相模湾沿いのマリーナは大小さまざまな影響を受けている報告もどんどん入って来ます。
いろいろな意見がありました、中止、もしくは延期して2週間後に開催、等々、何が出来るのか、また、どうする事がマリーナ含め、最良の結果なのか、協議の末、マリーナ側の了承を頂き、予定通り大会を行う事で決定、すぐさま、予定通りのインスペクションを開始しました。
私は、セイルメジャラーとして、各艇のセイルインスペクション担当、6艇分のセイル(新規作成分)をの〜すセイルのY田さんにお手伝い頂き、計測しました。自分のセイルでも、いざ計測となるとドキドキする物で、リミット内に収まるとホッとします。
X-35はセイルの計測項目がワンデザインらしく、かなり多くの項目があります。それでも各社ルール内で最良の大きさを出せる様、日々アップデートがかかせません。
無事、全艇リミットない、あとは本番を待つのみです。
夕方から西村さんと潮まみれだったチャーター艇の掃除、セッティング調整を行い準備完了。
明日は北の微風から南のチョロチョロ、、苦手、しかし、微風だからこそ、大きな逆転が起こる事も期待出来ますので、力まずに初日を迎えたいと思います。
さ〜がんばるぞ〜
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台風 vs X−35全日本

いや、ほんとに凄かったですね。台風18号!
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家の中に居れば、あまり爆風は感じませんでした、
最大風速の午前10時くらいは南南西の風、我が家の
南側には葉山連峰とも言われる三ヶ峰山が広がっているため、
大きなブランケットの効果を果たしてくれたのかも知れません。
朝6:30に葉山付近の艇が気になり、見回りをしました。
まだマリーナで爆風の前、それでもブローで20m位のなか、
葉山新港から葉山マリーナまで点検してまわり、関係艇が
無事なのを確認して帰宅しました。
その時間でも、葉山新港の8mはある防波堤の上を
巨大な波が超えてゆき、湾内のクルーザーは係留されているにも係らず、
オーバーヒールし、マストがチャンバラ、見ていられない惨状でした。
そして、最接近の時間を過ぎ、風も落ち、日が射して来たので再度点検に
向かった先で衝撃の光景!
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ない、さっきまであった防波堤がっ跡形もなくなくなり、
ウネリが容赦なくマリーナに流入。マリーナ水浸し。。。
これでは明日以降の大会は無理だな。自然は凄まじい。。。
とうなだれ、戦意喪失。明日のインスペクション中止かな。
しかし、熱意は伝わるもんですね!  続く。。

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