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06X-35 World 2009

X-35 世界選手権-Race day 4

長かった世界選手権も本日で最後、総合順位を一つでも上げるため、チーム一丸となってファイナルデイに臨んだ。
昨日の爆風は少し収まり、20kt前後のコンディション、第一レースはナイススタートでシングル回航、13位で今大会最高の順位を獲得、続く第二レースはスタートの出遅れ等が響き17位。
24−27−20−14−(27.5) −17− 21.5 −13−17 合計153.5点
総合成績
世界23位を獲得した。
初めて世界との戦いに挑んだ、木村大介スキッパーは日に日に安定し、自分自身のハンドリングが発揮出来る様になったのは順位を見ても明らかだ、いくら準備しても、初めて参加するワールドで緊張し、初日から実力が出せないのは当然とも思える。
レガッタを終えた後に伺った感想は、「色々なミスや、慣れないハンドリング、チャーター艇の問題をクリアし、次回もこのレベルのステージでバトル出来る様、頑張って行きたい」という事だった。
ボートキャプテンの荒川海彦はメイントリマーをしつつ、チーム全体のコーディネート、そしてオーナーでもある大介ヘルムスマンの気持ちを落ち着かせ、普段の力が発揮出来る様、本当に細かい配慮を欠かさず、また、ムード作りにも尽力していた。
彼のセイリングの実力も素晴らしいが、レガッタを通してのコディネーターとしての手腕が発揮されたのではないだろうか、少し前まで、同じ立場でチームを見ていた者として、素直に敬意を抱いた。
X−35はクルーザーでありながら、キールウィークという伝統あるワンデザインレガッタに組み込まれる程、純粋なレースボートとして認められ、実際のレースもディンギーやワンデザインキールボートのJ-24やベネトー25と遜色ない、非常にタイトな、実力がハッキリ現れるボートだ。
日本でもワンデザインとして盛り上がっていき、純粋に競技を楽しめるクルーザーとして更なる発展をして行く事を願う。
自身としては、ワールド遠征チームのサポートとして、手配や準備等の裏方に徹しながらも、次ぎは
必ずセイリングメンバーとして挑める様、更なるセイリングの追求を続けて行こうと決心した。
キールウィークというセイリングの祭典は、純粋にセイリングが好きな人のお祭りであり、世界にはこんなに多くのセイリングを愛している人達がいるんだと、強く認識させてくれた。
旗.JPG
純粋にセイリングを楽しむ。
真剣にレースに挑む。
これからも頑張ろう。
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X-35 世界選手権-Race day 3

レース3日目
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予報通り北東風が強まる、他の艇種はスタート延期や中止がアナウンスされる中、X-35とX41はスタート海面を少しハーバーよりに移し、レーススタンバイ。
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海.jpg
スタート.jpg
本部船の風速計で28ktを超えた場合は中止とするという。
X-35のヘッドセイルはルールで同じサイズのライト、ミディアムが2枚、SRに規定されるヘビーウェザージブが1枚しか搭載できない、従って、20〜30ktの間はミディアムで粘り、28ktくらいからヘビージブを使用するのだが、波のチョッピーな海面では、ヘビージブのパワーが足りず、30kt近辺でもミディアムでないとフリートに置いていかれてしまう。
ライトとミディアムのセットは、西宮のフラットな海面と、吹き上がっても大きなうねりが発生しない条件を優先し、ライト、ミディアムのレンジをMAX25kt近辺にしている。
ヘビージブの使用レンジを下げ、ミディアムのレンジを上げる工夫が今後の課題になりそうだ。
特に、10月に葉山で行われる日本選手権では、南西の強風も予想され、キールと似た様なうねりと
戦わなくてはならない。
世界選手権といえど、ワイルドジャイブは当たり前で、豪快なブローチングもあちらこちらに散見できた。30ktを超えるとハンドリングがシビアで、ジブを観音開きにする船が半数以上、無理してスピンを張っても、僅かした艇速が変わらない。トップ艇団も張っては倒れるの繰り返し、調子の良かったjust4funはワイルドジャイブでブームを破損、リグにもダメージを受け、3日目でリタイアを余儀なくされた。
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第7レースは9杯が何らかのトラブルでスタート出来ないと言うサバイバル、ケットフィークもフィニッシュ後にブローチング、ほぼ真横まで倒され、下側のクルーはドイツでスイミング!かなり寒かったらしい。。。
旗.JPG

X-35 世界選手権-Race day 2

今朝は雨雲が近づき、午後は雨が強まった。風も引き寄せられ、北東が10〜20kt。
スタートがはまりだし、20位−14位−27位。 総合24位に上がる。
一上5番手回航がいままでの最高。
トップグループとは走りの差があり、展開としては良くてとも、徐々に離される、これが現状の実力か。
しかし、チームは世界と戦える感触、引けを取らないクルーワークを実感しており、全体として、更に上を目指すムードは強まっている、まだ折り返し、後半に期待したい。
Day2.jpg

X-35 世界選手権-Race day 1

24日 昼のスキッパーズミーティングのあと第一レース、クルーザーでは珍しい、トラペゾイドコース、風速10〜12ktまずは24位。
2レース目は風が落ち4〜7kt、チョッピーな波の残るコンディションで27位
総合28位です。
トップは1−1のNED57のJust4fun、昨年も良い成績だったチーム、若手も多く、素晴らしい走りを見せました。
フリートは1〜5位、6〜15位、16以降という集団、スタートラインは艇数の110%ということで、出遅れると2列目、3列目のスタートとなります。
自艇のポテンシャルは悪くなく、ビートでの走りは同等、ランで少しゲインする状態。
明日は風が上がり、天気も下り坂。
総合20位以内を目標に頑張ります。
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X-35 世界選手権-vol.5

昨日中にインスペクションが終わり、今日はレース前の最終調整日、風は北の6〜10kt、ミディアムのコンディションでフォアステーとD2を締め増し、ベンド調整を行いました。
他艇との比較では良い所に来ている様です。
ちなみに、ワールドのインスペクションといっても、全く厳しい物は無く、クルーリストの確認と、安全備品を搭載しているかの自艇責任者によるセルフチェックと、その確認、あとはブラックバンドのハゲている部分と、ライフラインの固さ(たるみ具合)が指摘されました。
レース期間中は、ランダムのチェックがあり、呼び出された艇はレース後、インスペクション場所へ出向き、クルーや装備のチェックを受けるそうです。
本日、セイリングの写真はなし。
平日のハーバーではヨットの小学生の社会見学会?こうしてセイリングが身近な文化は創られるのでしょう。
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ハーバーのすぐ隣にはビーチが広がり、気温16度でもドイツ人は裸で泳ぎます。(サブッ!)
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各チームは遠征用のコンテナをトレーラーで引いてきて、桟橋近くに放置、備品の保管、修理部品等、色々使えて便利そうです、これもヨーロッパ中で転戦するチームにとっては当たり前なんですね。
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明日はいよいよ初戦、2レースの予定、どうなる事やら、楽しみです。
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