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08Offshore Racing

夏本番 石廊崎レース 優勝


相模湾の夏レースとして多くの参加艇を集めるようになったトランス相模ヨットレース、その前哨戦としても人気のある石廊崎レースに参加させて頂きました。

今回はコード0を使用して頂いております、シーボニアヨットクラブ所属のインディペンデンス (1D35)に乗せて頂き、またまたバウマン、兼、トリム指示、ナビゲーション全般を任せて頂きました。

コースは船舶航行の難所として名高い、静岡県伊豆半島の先端、下田港の湾口をスタートし、暗礁地帯の入り口にあたる横根「高さ6m程の岩場」を回航、石廊崎の真下にあるマークを回ってからスタートに戻ります。

過去にオン、ザロックして廃船になってしまった艇が出るなど、強烈な潮を避けるため、如何に浅瀬や点在する洗岩の間を縫って走れるか、つまり度胸と根性が試される難コースです。

点在する洗岩や暗礁をチャートで確認し、またパールレースの回航で寄り道をし、下調べ?も済ませていました。

予報では東~南東の3~4mの風でしたが、スタート時は1~2mがやっと、強烈な追い潮もあり1回目はゼネリコです。

2回目もアウターからほぼジャストでスタートし、即タック、全艇ポートタックに返し、横根へ向かいます。

超微風でのノンオーバラップジブでは苦しい場面でしたが、ライフラインにべったりと付くくらいフットを丸め、ジブカーのコマめなトリムをして頂き、同型艇を上突破、前日オーナー様より同型艇には負けるな!との檄を頂いていただけに一安心です。

やはり角度よりまずはスピードです、むしろこの風域では角度なんか無視しましょう。

ほぼ無風のなか、横根「岩」のそば4~5mを一位で通過、艇速表示は0.00kt ? そうです、船は止まっているのですが、追い潮が横根に沿って押してくれたため、ヨットは勝手に岩を回航してくれました。 とても心臓には悪いですね。でも仕方ありません。
この場面で微動だにしないオーナー「ヘルムスマン」はさすが、オフショアレース歴の長い方だなあと脱帽致しました。

 

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横根

この場面で、後続艇は横根との距離を保つ様、大回りをしてくれたため一気に距離が離れます。

2個目の洗岩も波が崩れているギリギリでかわし「運ですね」更にゲイン。

朝の艇長会議でもコース短縮がしきりにアナウンスされていたため、次の回航マークが短縮フィニッシュとなると予測、追いすがる後続艇を意識しながら全員で集中を切らさず、何とかフィニッシュ手前まできましたが、最後の100mで一気に風が振れ、まずはコード0をアップ、しかし更に後ろに回った風を受け、即スピンアップ、この間3分、その場でジャイブする位風が回り、スピンではフィニッシュラインに角度が足りず、ジブアップ、フィニッシュ手前100mで今回一番もがきました。

ジブでも上り一杯、フィニッシュラインを作っているコミッティティーボートのアンカーラインを本当にギリギリで交わし、何とかファーストホーム達成です。

久しぶりのファーストホームに皆さん大満足、後続艇も続いていたので修正順位は判りませんでした。

夕方のパーティーで修正も1位、完全優勝と分かりチームの皆さんは大興奮、私もお役に立てたので、ホットしました。

余りに風が弱く、リタイアされる艇が多かったのは残念です、しかし、微風で岩を回航しなくてはならないレースは正直、危険が多く、お祭りレースとしては今後の運営が問題になるかもしれません。

お尻がムズムズするほど岩に近寄る興奮が味わえる?というのも好きではあるのですが、、、

インディペンデンスの皆様、優勝おめでとうございました!

「追記 インディペデンスは翌日のトランスサガミレ-スでも健闘され、2着修正4位に入られました、コード0が大活躍だったとの報告もいただき、ありがとうございました」 →コード0関連記事 https://macdiarmid-sails.com/items/721/

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