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IMSの大幅変更=ORC International Rule

  • 2007-11-13 (火) 12:20



ORCCやIMSでレースをされている方にビックニュース。

クルーザーレースの世界的なレーティングを運営しているORC[http://www.orc.org/]は

ジャパンカップやミドルボート選手権で採用されているIMSルールを大幅に変更すると

通知しました。

来年2008からは新しいVPP〈速度予測プログラム〉を使い、今まで勝ち過ぎていた

First40.7、36.7、BC37、 GS42等を押さえる方向になり、逆に、大きなジェネカーを

搭載し、バウポールでカッ飛ぶようなJー120、Jー105、TP52やGP42も

楽しめる様になるそうです。予定。。。

爆発的に増加したIRCレーティングに対抗した措置とはいえ、来年のレース運営は

難しい問題を抱えます。

公平になったらしいので良しとしたい所ですが、ORCANから配付された文章には

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[引用] 新しい評価内容の変更によって、ORCルールはスローで重いヨットに有利

であると言う風評は消え、軽く頑丈でセール面積の大きな場合でも正確にまた

公平に評価されると言うことになります。よって典型的なプロダクションヨット

であるクルーザーレーサー型より、レーシング型のヨットに有利に出てくると思います。

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とあります。。。

風評は消える=公平に評価=レーシング型ヨットに有利????

とりあえず

今現在ORCやIMSのレーティングを持っている人はそのままの更新で全く新しいGPHが

与えられます。 

しかし、更新してドーンとマイナス査定を食らう重くて遅いオーナーはどう思うでしょうか?

この件でのご相談はコチラまで[hl-sails@kg8.so-net.ne.jp]

〈下記案内参照〉





平成19 年12 月5日

日本ORC協会 計測事務局

ORC レーティングを取得されている艇のオーナーもしくは代理の皆様

ORC レーティングを使用してレースを主催する団体の皆様

ORC 計測担当者の皆様

ORC セールメーカーならびにメジャラーの皆様

ヨット デザイナー、製造関係、販売関係 の皆様

2008 年度 ORC−International の発表について

先日、ORC本社より 2008 年度の レーティングに関する発表が出されましたが、その内容に関して

ORC本社と話しましたので以下のように報告いたします。

ORC International とは現在のIMS システムをベースにし、最も基本となるVPP について最新の

空力学、船体粘性抵抗などの最新研究結果を反映し、ソフトウエアー的にも ウインドウズに適応すべく、

書き換えたプログラムで、計測入力からスコアリング システムまで一環した 総合ソフトウエアーとして

完成させたものです。よって現在のIMSシステムがなくなり新システムへ移行というものではありません、

IMSの大幅なアップグレード といえます、またMeasuring Rule や測定の方法には何の変更も有りま

せん。

ただ、以下に説明するように、艇速評価方法が変わるため IMS艇 ORC−Club艇ともに大きく

レーティングが影響する可能性があります。

その更新されたVPP β版については 日本ORC協会へ 近日中に本社から発送される予定ですので、

各艇の皆様に対し、2008 年度のセール変更や艇の改造など 早めの便宜を図る目的で 今年に限り

2008 年度の正規版証書を発行受付(2008 年3 月予定)する前に新ORC−I(ORC−International) に

よる試算を受け付けますので、ご希望の艇はORCAN 計測事務局へ申し込みください。 但しβ版によ

る試算ですから 正規の証書発行時点で 若干の数値の差が出ることをご了解ください。

試算は IMS艇 ORC−Club艇 共に受け付けます。受付はhttp://www.orcan.org/ IMS 試算申込書

を参照してください。

VPPの技術的変更は

1. ヒール状態での セールの推進力 の評価内容の変更

2. Code 0 セールの計算

3. 艇の海水に対する粘性抵抗 の評価内容の変更

4. 艇の腰の強さに対する評価内容の変更

5. ウイングキール、バルブキールのドラフト効果の評価値の変更

などが主なるものです。

新しい評価内容の変更によって、ORCルールはスローで重いヨットに有利であると言う風評は消え、軽く

頑丈でセール面積の大きな場合でも正確にまた公平に評価されると言うことになります。よって典型的な

プロダクションヨットであるクルーザーレーサー型より、レーシング型のヨットに有利に出てくると思います。

ORCチーフメジャラーの Nicola氏の説明によると、現在のフリートにおいては平均的に4−6Sec

GPHで早くなると言っています(あくまで平均的です、また過去毎年のVPP変更も4〜5 秒は出ていまし

た)。ただ、J−ボートなどは現在のVPPでペナルティーが多すぎたと言えるでしょう。新しいVPPでは例え

ば、Holland デザインによるPolaris33、40 年前のデザインによるS&SのSunstoneなど今までIMSフ

リートで勝ってきた艇は厳しくなる事は明確です、最悪では10sec/mile ほど早く出る艇が現れるとも言っ

ています。

ドイツのX−332 は 「 ワンレースで同時に違った種類のレーティングを使うと言う(Same Entry)間違

った選択を行う事は、この新しいVPPによって解消された、結果としてしばらくはフリートが二極化するで

あろうが、将来唯一のレーティング システムが世界で共通して使われるよき時代に戻れる」 このように

述べています。

ORC−Club レーティングシステムについてもORC本社はIMSに対する簡易型レーティングシステム

として継続していきますが、基本の計算機能は同じVPPを使用します。

同時にORC−Club証書の表記が変更になり実際の艇のピクチャーと比例した図が表記されます、また

セール面積、セールリミット、スピンの構成なども表記されます。

現在お持ちの2007 年度証書からの変更無し更新については、IMS、ORC クラブともにそのまま更新できま

す、新たな計測は必要ありません。IMS2008証書の代わりに ORC−International2008が発行される

と思って頂いてよろしいと思います。

Default以下のSpinnakerについての評価方法は2007 年と変わりませんが、2007 年以前の証書では

ASLのみしか表記されていません、セールスタンプに表記される SLU、SLE を入力する事によってさ

らにどのくらいレーティングを変えずに面積を増加できる余裕があるか計算できます。

スタビリティー証書、パーフォーマンスパッケージなどの新サービスについての詳しい発表はもう少しお待

ちください。

以上 報告

平成19 年12 月4 日

日本ORC協会

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英語原文

ORC International

New VPP based rule

At the conclusion of its 38th Annual General Meeting in Estoril, Portugal the Offshore Racing Congress announced the formation of a new VPP-based rating rule known as ORC International. This new rule will be ready for use starting in January 2008 and will replace the existing use of the International Measurement System for rating purposes.

ORC International use the IMS platform of multiple modules from measurement to scoring. However, the software for the most important part – the Velocity Prediction Program (VPP) – has been completely rewritten, with major functions reviewed and recent submissions and research results implemented to produce a more powerful and flexible software package.

Major technical factors that have been given extra attention and adjustment include:

*

A new Aero model with a different evaluation of sail forces with heel angle

*

Implementation of Code 0 sails

*

A new Residuary Resistance curve (part of the total resistance of the boat)

*

A new Righting Moment evaluation

*

A new formulation for effective draft of wings and bulb keels

This new rule represents the culmination of work performed throughout this year by the ORC Technical Committee, chaired by Alessandro Nazareth. Other ITC members who have positively contributed include Fietje Judel, who unfortunately retired from the ITC,ハand Axel Monhaupt who for two decades has been the Chief Engineer of the VPP formulations and algorithms, plus of course former Chairman Manolo Ruiz de Elvira and Andy Claughton who unfortunately were not able to be present in Estoril for the finalization of the new Rule, but have had a major contribution in its preparatory stages.

ORC will continue to offer ORC Club as an inexpensive and simplified rule, having the same VPP processor as ORC International, but with simpler measurement procedures and automated web based forms already operational. The ORCユs new rules, new certificates, and additional services and products such as Stability Certificates, Performance Packages, Sail Plans, and the like will be available on the ORC website in early 2008, and the ORC Offshore World and European Championships 2008 will be raced under the ORC International rule.

Very soon ORC website will be completely restructured with new rules, both measurement and rating, sample certificates, scoring options as well as new features that will be available to every ORC International certificate holder.

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