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2009

ラージヘッド、スクエアヘッド、IRC-Mainsail

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待ちに待ったトレッキーのスーパーウェポン
IRC対応のスクエアヘッドメインセイルです
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ランナー艇の不利を逆手に取り、パーマネントを左右に分け、バックステーで調整可能
IRCでは計測されない7/8ガースポイントより上部を最大限活用しています。
全体に浅めの設定、しかし昨日のTWS10ktで必要十分、綺麗に風を流しつつ、最低量のブームダウンでパフをやり過ごせます。ランニングレグでもバングテンションでリーチとドラフトコントロールが可能、リーチツイスト量が最大の課題でしたが、メインシートテンションでダイレクトにコントロール出来、予想以上にトリム範囲が広くなりました。
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そして、結果は!?
土曜日に納品チェックする予定が春の荒らしで中止、日曜日の「のんびりリビエラレース」第1戦がシェイクダウン、かなり緊張してました。
しかし前日とうってかわって弱い西風の残るポカポカ日和、J24のフリートレースも風待ちしており、注目の的。照れるな〜。
1レース目はこの弱い西風で強引にスタート、2〜4ktのベタベタレースでしたが、巨大メインのお陰でフリートに離されず、北よりのブローを掴みにいったエスメやカラスを遠目に見守り、こちらは南風我慢で待つ戦法。これがバッチリあたりフリートに合体、上マークを4位でまわりジェネカーアップ。スピンポールの利点を活かし、ガンポール船が落とせない僅かなブローで徐々に高さをゲイン、いいね、いいね〜、と調子に乗ってきた所で何と、ノーレース!!!!
ま、ま、シェイクダウンと思ってね、良かった良かった。
そしてしばし待ったのち、しっかり入った南風で第2レース、TWS,8~12ktのブロー。
ピンエンドからジャストでロケットスタート! 勢いが違います。
その上がセンチュリーGT、今回は上りで殆どスクラッチ、下りで引き離す展開、Waki長さんトリム。
真っ白ハルがカラス様、鉄壁の走りでORC優勝、しかもIRCで出てても優勝、、凄すぎです。
一番手前がスレッドとエスメの混成ドリームチームが操るSWAN42、メンバー凄すぎ。
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風向180度を境に5〜10度の左右振れ、良い位置で回り、エスメラルダを猛追。
やはりスピンポールとこれまた納品したての最大スピンでがんがん落とし、ガンポールのジグザグ走行を串刺し状態。
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2下フィニッシュだった事も幸いし、修正で2位エスメに30秒、3位センチュリーGTに180秒の差を付けブッちぎりの優勝!
いやいや納品レースで優勝とは縁起も実力も申し分ないです。
使い込んでセッティングを詰めれば、もっともっと速くなるので楽しみがまた増えてしまいました。
先々週の、のんびりレースレポートで書かせて頂いた、秘密兵器はもう秘密ではありませんが、みなさまの脅威が増えた事をお伝え致します。
4月の4日は初島レース、ロングレースでもエリアとスタビリティーで爆走してもらいましょう!
こんな最新のメインセイルに興味がある方、リドガードセイルまでご連絡!お待ちしてます。
hl-sails@kg8.so-net.ne.jp
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セイルトリムの動画

有限会社Compass Course
有限会社コンパスコースは西村一広氏が経営されているヨットや海洋活動の拠点、さまざまな分野で活躍され、現在も精力的に各地を飛び回っておられます。
まだ学生の頃、レーシングクルーワークや世界の外洋レースレポート等を読ませて頂き、外洋レースの素晴らしさや過酷さを教えて頂きました。
ニュージーランドという国に興味を持たせて下さったのも、西村さんの紹介記事を読んでいたからに他なりません。
まさに雲の上の存在、だった西村さんがぐっと身近な方となったのが、3年前くらいでしたか、息子の保育園と西村さんの娘さんが同い年で同級生、お迎えの時にバッタリお会いしてから、ご近所という事で、セイルの事など相談に乗って頂く様になりました。
いつも先鋭的な事にチャレンジされており、ご自身のホームページではセイルトリムを解説付きの動画で配信するなど、まだまだ見習わせて頂きたい事が山ほどあります。
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画像をクリック!
このページにあるメインセイルトリム編では、私の製作したメインセイルが使用されており、リドガードマークもバッチリ入っているのでご紹介させていただきます。
船はX-332 Sports、白いセイル生地はダクロンではなく、ペンテックスのダブルタフタという外洋レース向きのもの、西村さんと共同で製作したスペシャルモデルです。
この時の製作時には、セイルツイストのデザインを学ばせていただきました。
今年は西村さんと共同で、セイルリバイバルプランという新規事業を計画中。
主に、クラブレース等を主体にしたボートのセイルインベントリをコンサルティングし、マストセットとそれに付随するセイルリメイクが主な事業内容です。
セイルを買ったものの今ひとつ使い方やマストとの相性が判らない!とか
このセイル、年数の割にシェイプが変だな〜!? など。
実際に乗艇して現状を把握し、写真等による数値解析を元に、セイルをリメイクする。
従来のリカットに似ていますが、ちょっと違う取り組みをしてみたいと考えています。
セイルを新規で作るにはちょっと予算が足りない、セイルを作るにあたって経験者のアドバイスを貰いたい、という方にお勧めです。
お問い合わせは西村氏、もしくはリドガード[hl-sails@kg8.so-net.ne.jp]まで、お気軽にどうぞ!
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のんびりでもないレース

3月1日はシーボニアの「のんびりレース第3戦」トレッキー(Muir40)にて参戦
正月に行われた南西ブイ回航の1戦目はシェイクダウンも済んでおらず、とりあえず参加。
レーティングを持っていな無かったのでOPENクラスで出場も、トリム、コース、総て噛み合わず惨敗でした。
今回は合宿と大幅なメンバー補強によりソフトの部分ではまとまりが見えてきた所、IRCレーティングも発行されており、いよいよ相模湾のレースシーンにデビューする事ととなりました。
セイル類は全オーナーから譲り受けたもの(大半が元ラッキーレディーのセイル。。)を使用していましたが、スピンだけは昨年、トレッキー用に製作した150平米の巨大ジェネカーを搭載!
昨年まではガンポールで使用していたものをスピンポールにセットして使うので、多少シェイプがおかしいのですが、まあ、エリアがあれば良いでしょ!との判断で使っています。
今回のコースは剣先沖ブイのショートディスタンス。
トレッキーの最も得意なコースなので気合いも入ります。
30〜40度の北東風でスタート、ピンエンドが有利なのにあまり混み合わず、3番手でピンエンド
スタート、即ジャイブでジェネカーアップ!
前にはカラスと元のマストオーナーご子息様が操るラッキーレディー号。
ちょい右前にこれまた巨大ジェネカーでフル加速中のSWAN42エスメラルダ号。
ヘディング170度でTWA140度、ジェネカーがグイグイ加速させてくれます。
あっという間にカラスの上手にオーバーラップ、嫌ったカラスはショートの2ジャイブでアウトサイドへ。
そのまま加速を続けていると風が更に上がりながら後ろへ、TWA155位でエスメを猛追し、釜根ブイあたりでオーバーラップ、何と抜き去りに成功!
城ヶ島の岩場にいかに寄れるかのチキンレース状態でウェイポイントを通過し、コースは110度、20kt近くまで上がったブローの中、巨大なジェネカーの2艇がタイトアビームで意地の張り合い、ほんの少し粘れば城ヶ島の南に出来た巨大なブランケットゾーンがあるため、何とか張り続けようともがいている隙に、後続のカラス、エスプリは早々とジブに変更し余裕のハンドリングで迫ってきます。
耐えきれずにスピンフローするも、タイトアビームの風で回収に手間取りスピンがたも網状態。。
このトラブルの間にエスメラルダはすい〜ッと前に出てしまい、後方から追い付かれたエスプリとカラスの3艇でスピード勝負、エスプリにはレグ途中で抜かれるもカラスは抑えて剣埼ブイまでクローズリーチを走りきりいざ回航!
と思いきやメインセイルが出ずブローチング!!ダサッ!
その隙をカラスが悠々と抜いていきます。
帰りもアビームでとにかくハイクアウト、ブローコール!
気がついたらGP33のセンチュリーファーストGTまで真後ろにせまっており、ずいぶん遅れた感がしていました。
城ヶ島からフィニッシュまでのスタボーロングのクローズでは、カラスがすぐ近くにいてくれたお陰で、自艇のクローズホールドの走らせ方やポイントが鮮明になり、良い収穫でした。
結局フィニッシュはエスメ、エスプリの最大艇が1、2着、3着カラスに1分20秒遅れ、5着GP33センチュリーGTに2分14秒を開け4着でした。
後続を結構離していたのでIRCデビュー戦として良かったんじゃないの〜という雰囲気でしたが、
終わってみれば、同じバーバーのトレーサー(First36.7)やアップル(First300)、に完敗。
更に積年のライバルである第一花丸が優勝!という事で、まだまだ精進が足らんという結末でした。
一応、セイル屋として分析してみますと、1位との差は修正234sなので、レーティングから逆算して3分25秒以上早くフィニッシュしていなければ優勝出来なかったレースです。
更に、デッドヒートを繰り返したカラス様(GS42)がIRC(1.145仮定)だったら2位。さすがです。ラッキーレディーのプラトー25も(0.961仮定)ならエスメに続く3位の予定。来月登場の新艇、KING40はIRCが(1.126仮定)だとすると、今のカラスと同じスピードならブッちぎりで優勝でした。恐るべしKING40。でもどんだけ速いかはまだ判りませんです。
トレッキーもレーティングをTCC1.118(現状は1.166)まで下げられれば、今回の所用時間でも優勝!それは物理的に困難な挑戦な気がしますね。。
しかし、ミスを連発した事やクルーウェイトが足りていなかった事、セイルチョイスを間違えた事は今後カバー出来ますし、何と言っても再来週投入のニューセイルが3分20秒をグググ〜ッと引き寄せてくれるに違いないでしょう! 
そんなセイルを私は製作中、、、、
今週もというか、この雪の中、トタン屋根のロフトで遅くまで頑張ります!
以上、長い週末報告でした。
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Lidgard レガッタの賞品 ケブラージェノア納品!

昨年の11月、地元葉山マリーナヨットクラブのレースをスポンサードさせて頂き、リドガードレガッタを開催しました。
今回で3回目を迎えるこのレガッタ、10万円割引券やらセイル半額券、など皆様に喜んで頂ける
割引券をご用意しておりますが、注目は何と言っても無料のセイルプレゼントの権利をどの艇が
ゲットするか!です。
昨年、運と冷静な判断で見事その権利を勝ち取ったのは[COUP DE VENT](クードバン)
(ヨコヤマ30カーボンSP)、普段は他メーカーさんのお客様でしたので、一層気合いを入れて
製作させて頂きました。
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納品させて頂いたのはケブラーラジアルのライト150%。
クラブレースではライトセイルと言っても少し風が上がって切れたり、
伸びたりする様なペラペラのクロスを使用しては耐久性が落ちるだけなので、
今回は10〜12ktまで使用に耐えられるX-tech10という生地です。
当日は予報で南風が吹き上がるので、レース前にチェック出来れば良いですね、と
打ち合わせしていました、南からのソヨソヨ風でレース前に各所をチェック、
ハリヤードテンションとジブカーの位置、シートテンション等を確認しました。
1レース目は吹き上がりの前のベタベタ2kt〜後半は10ktまでの絶好のライトセイル日和。
ニューセイルのアドバンテージと海面判断があたり、軽風キラーのPlatau25に続く3位!
2レース目のスタート時に吹き上がりの予感があったので無理をせず既存のミディアムを
使わせて頂きましたが、スタート後は予想に反して無風まで落ち込んでしまう展開。
それでも艇団真ん中をキープしていたお陰で、吹き出しの南西風を掴み何とか9位でフィニッシュ。
総合結果は4位で惜しくも入賞には届きませんでしたが、上位2艇は外来艇のプラトー25、
葉山マリーナクラブ艇では2位となり、クードバンとしては普段なかなかいられないポジションだった事で、オーナーやクルーの方々は大興奮。
とても喜んで頂き、レース後のパーティーでは美味しいお酒を飲んで頂けました。
自分たちの作ったセイルで楽しんで頂く、そのうえ感謝までして頂くのですから、こんなに嬉しい
お仕事はないな〜と、改めて感じる納品でした。
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まいど〜!

出前してもらうにしては長過ぎですね。
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176ft=52mのマストは2ピース、なので一番長く見えるのは148ft=44m
いずれもWally130と101のものだそうです。
曲がれるんでしょうか?
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