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Thetis-4 JPN380 総合優勝の記

  • 2011-11-09 (水) 14:02
11月5日午前10時30分スタート、ほとんど風がなく昼を過ぎても未だ城ケ島の横にいる。

SEの風が入り動き出す。若干落とし気味の上りだがあまり良い走りではなく上2艇、下2艇に先行を許す。
Sに振れ、大島に向けると1.5ktの向かい潮があり、それを避けるようにタックを繰り返して島に近づく。

島影の風の振れを利用し、18時ごろ波浮の手前で先行艇の前に出、コンテッサと一緒にトップで回航・・
と思ったまではよかったが、そこから4時間の大苦闘が始まった。

3Ktの向かい潮に阻まれ、タックを繰り返しても波浮の港に押し返される。

潮の影響を避けるため何度も何度も岸に寄せ、岩に寄せる波の飛沫がかかるかと思うほどの岸ベタを行き、
ようやく入ってきた風を拾って抜け出した。(添付の航跡参照)

一緒に波浮を回ったコンテッサはわずか10艇身沖出した結果、潮に流されてはるか東にいってしまい、
この時点で俄然優位に立った。

千波崎を超えると風は25ktに上がり対水速度は7ktを越えるが、時折対地速度が0となるほどの強い潮があった。
後続艇もこの風で動き出したが、この4時間、何とかこの場所に踏みとどまったことが勝因となった。

あとは後続艇に修正で負けないようきちんと走り、雨の中、無事3時52分にファーストホームを果たした。

2着コンテッサにはちょうど1時間の差をつけたが、最少艇GEFIONとの修正成績はあまり差がなく、気を抜かずに走ったことが総合優勝につながった。

まさに、忍耐の勝利だったが、精神衛生上最悪のレースであったことも確かである。

Thetis Skipper児玉萬平


Thetisは2004製作 Lidgard Sailでの総合優勝です。

小網代カップ
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