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05Offshore Racing

第61回 大島レース

5月最後の週末は伝統の大島レースです。

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約85マイルと、関東水域でのレースとしてはパールレースに次いで長い距離が設定され、

土曜日の午前11時にスタートし、概ね20時間が平均的な所用時間となります。

レースのポイントは。。。。

最初の回航となる初島を如何に上手く回るか。(無風と潮に翻弄されないように)

大島までの渡りを伊豆半島沿いから攻めるか、直線コースか!?

そして大島南側の千波埼(せんばざき)に発生する無風地帯をかいくぐり。

眠いくて、しんどい深夜のクローズホールドを確実に刻んでいくか。

という、毎回同じコースとはいえ、思いもよらない展開に一喜一憂するのが楽しみです。

今回は台風の影響で参加を予定していた関西ミドルボートが中止となり、前日にクルー

エントリーさせて頂いた、ケットフィークチーム(X-35)での参戦です。

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昨年は人数も少なく、千波埼の無風に2時間近く捕まってしまい、惨敗でしたので、

リベンジすべく挑みました。

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助っ人に某H岡氏も加わり、気合い十分の木村スキッパー

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YBデザインOhツボさんと、セイリングの鬼軍曹、荒川海彦プロ

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原発対応から奇跡の帰還を果たしたI原さん

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もう少し暖かったら短パンはきたかったらしいHさん

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熊のパディントンみたいな帽子を深く被り、雨降る外界から

逃避してしまったS水さん

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セイルは御馴染、リドガードセイルでございます。

ロングレースでは通常2ndセットや3rdセットを使っていましたが、

今回は微風が予想されたため、テルテールに防水スプレーをかけまくった

2010の最新ライトミディアムを搭載、要所で良いパフォーマンスを出し、

オーバーナイトでお疲れのチームをグイグイフィニッシュへ近づけます。

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今回のレースは総括しますと、(グイッと短縮)

「急がば回れ」「回ったからって気を抜くな」

という事でしょうか。

レース結果は優勝がゲフィオン、2位ケットフィーク、3位グランブルー、4位エブリシングエブリシングとなりました。

(ケットフィーク、エブリシングエブリシングはリドガードユーザーです!)

それではこの入賞艇達はそんなに速かったのか? じつは、最初の初島回航では

ビリ1、ビリ2、ビリ3、という回航、つまり、レース序盤はボロ負けしていた3艇です。

結果は大逆転でしたから、長いレースの経験が多く、出遅れを挽回する

モチベーションと、粘り強さを持ったチームだったとも言えますね。

伝統のレースは同じコース、同じ時期に開催を続けることで、ドラマが生まれ

世代を超えて共有できる素晴らしさがあります。

いつか自分の子供が大島レースに出るようになる日まで、この大会が続くよう、

願ってやみません。

雨の中、深夜のロールコール、早朝のフィニッシュとパーティに至るまで、

運営をして下さったHMYCのみなさま、本当にありがとうございました!

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