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Day-3

  • 2009-10-12 (月) 17:57
X-35JAPAN.jpg
X35全日本選手権最終日
スキッパーズミーティングでは6kt以上でしっかりした風が安定するのを待ちレースをする旨の通達があり、また、最終日は午後2時以降のスタートはない事の確認があった。
出航後の1〜2時間は北風が残るものの、安定せず、昼頃収束、全くの無風状態が続く、このまま後2時間風がなければケットフィークの優勝が決まる、しかし、ケットフィークからはそんな期待を微塵も感じさせない強いオーラーが発せられ、最終レースでも最高のポテンシャルを見せようとする気迫が伝わってくる。
時間は過ぎ、12時半頃から南のシーブリーズが入りだす、風向240〜220、それでも6ktまでは安定して吹いてこない、約1時間のレ−スが目標なので、1時以降のスタートとなれば、フィニッシュ後に第2レースはなく、フィニッシュと同時に結果が決まるという、正に一発勝負の展開だ。
17点の単独首位に居るケットフィークと18点で同点2位のエスメラルダ、エスプリ、シュビシュバは何としても、逆転優勝を狙い、ウォーミングアップに余念がない、エスメラルダに至ってはヘルムスが、オーナーからクルーに交代、本気で勝ちにきている。
エスプリにもプラトー24ワールドのブロスメンバーに加えベテランのT氏がタクティシャンとして参加、レベルが高い。
シュビシュバも関西の意地をかけ、虎視眈々と準備を整える。
レース海面は静かに殺気立つ。 
シーブリーズが安定してきたギリギリのタイミングで、午後1時半、最終レースの予告信号が発せられる。
ラインは下有利、全艇2分前位までポートで流し、1分前にスタボーへエントリー、高すぎたワイレアはX-UNITYの上へ追い出されリコール、エスプリも痛恨のリコール、しかし戻る気配がない。
レースは下ピンから飛び出し、グングン左へ延ばすケットフィークを先頭に、エスメラルダ、X-Unity、シュビシュバ、エスプリが続き、リコール解消に戻ったワイレアは右海面へ。
上マーク付近ではギリギリのミートを数回こなし、ラウンディング、ケットフィークは盤石の走りで1位回航、少し離れ追うエスメラルダ、続くX-Untiy, エスプリ、シュビシュバ、ワイレア。
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Photo by 舵社
ワンデザインらしく、必ず相手に被せ、すこしでも距離を縮めるジャイブ合戦が行われる。
面白い、これぞワンデザイン。タイミングのずれや、ジャイブ後のスピードビルドが遅れるとたちまち離されて行く、そしてまた下マークで団子となり、ルームの取り合い、エスプリにパスされ4位
回航、2上までは走りも良く、後続の2艇は離してゆく、最終レグでは2位以下を大きく離したケットフィークが堂々のウィニングラン、我々も後続とマークの間を死守し、最終日4位、総合を6位から5位へと上げる事が出来た。
ケットフィークチームの総合力はやはり群を抜いていた、昨年よりも確実に成長していると言えるチームはこのチームだけだろう。優勝して当然、と思われる程、着実に、そしてまじめに練習を重ねて来た事が報われたのではないでしょうか。
ワンデザインレースだからこそ、素直な気持ちで、相手の実力を認める事が出来る、やはりX−35は素晴らしいワンデザインクラスだと改めて確信出来た。
ケットフィーク、優勝おめでとうございます!
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(成績)
http://www.x-35.jp/news/danishcup09.html
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